岸名大輔は設計事務所の代表である。2014年、福井市内に開業した事務所の名前は「BAUM」(ドイツ語で「木」の意味)。
一級建築士として、主に住宅や店舗を手掛ける。最近では多目的ビルの設計にも携わるなど、着実に活動範囲を広げている。
祖父と父の仕事を見て感じた
作ることの面白さ
祖父の代から実家が製材所で、父も社寺建築の設計・現場監理をしていました。その影響で、子どもの頃から建築やモノづくりには興味がありましたね。中学の時に、父の設計で、祖父が山から切り出してきた材木を使って家を建てたんです。その様子を間近で見ていたので、「作ることって面白いなあ」と。家具づくりにも興味があって、高校受験に落ちたら家具職人になろうとか、大学受験で受からなかったら家具作りの専門学校へ進もうとか思っていたくらいです。サッカーも好きで、小学生の頃から大学まで熱中していました。下手くそだったけど、リアルに「サッカー選手になりたい」と思った時期もありました。