長谷川和俊は、映像作家・デザイナーである。映像制作やグラフィックデザインだけでなく、大野を元気にするようなイベントの企画・実施なども行う。
彼の運営する『ホオズキ舎』は、「大野」そのものをデザインする事務所と言えるかもしれない。
気づいたら絵を描いていた
子どもの頃はやんちゃで、保育園では園長室にしょっちゅう正座させられるような日々を送ってました。小学校ではスポーツと絵を描くことが得意でしたね。授業中は、全然話を聞かずにノートに絵を描いてばっか。家族とか、周りの誰かが絵を描いてたわけでもなくて、自分が勝手に始めたって感じでした。
小学校の頃はドラゴンボールが流行っていて、スーパーサイヤ人とかのイラストをノートに描きまくってました。中学に入ってからは、ちょっとバンドに手を出して。高校ではDJをしてみたりもして、音楽にも足を突っ込むようになった時に、ヒップホップのカルチャーである「グラフィティ」に触れました。海外の壁にスプレーで落書きしてあるようなやつですね。ノートにグラフィティのモチーフを描きまくるのがとても楽しかったです。自分のアートの感覚が呼び覚まされた感じがして。そのうち、ライブとかイベントに使うチラシとかを自分で手描きでデザインするようになりました。