山本恭子は、カフェのオーナーである。2013年、60年近く大野で続いた魚屋『魚正』を父から受け継ぎ、
カフェスタイルで魚料理を提供する『うおまさ cafe』をオープンさせた。
メインは魚料理だが、カフェとしても楽しめるというユニークなスタイルが評判を呼び、常連客が増え続けている。
「ゆくゆくは自分のお店を持ちたい」
その思いを胸に、福井市で働く
生まれも育ちも大野。まちの中心で育ちました。実家が魚屋だったこともあり、子どもの頃から料理は好きで、高校卒業後は調理師の専門学校へ進みました。特に家を継ごうという気はなかったですね。でも料理には興味があったので、調理師になろうと思って進学しました。
専門学校卒業後は福井市内の洋食屋、ケーキ屋、パン屋などに勤務しました。ゆくゆくは自分のお店を持てたらいいなと思いつつ、その間に結婚して子どももできました。子育てをする一方、仕事でも任せてもらえることが増え、28歳の時には本格的に自分のお店を出したいと考えるようになりました。ただ、その一方で健康にも興味があり、整体、足裏リフレクソロジー、アロマなども習っていました。次第に将来の方向性が「食」と「健康」の2つに分かれてきて、「私って本当は何がしたいのか」と思い悩みました。